カブのエンジンについて

「カブのエンジンは壊れない」そのような伝説を聞いたことはないでしょうか。
カブのエンジンはオーバーカムという構造を採用しています。オーバーカムは高回転で馬力はありますが、その分コストがかかります。
ホンダの開発陣は性能だけではなく、コスト面も考慮したエンジンを設計しました。
鈴鹿サーキットを使い、耐久テストを実施した結果、カブの50ccエンジンは10,000回転も回るエンジンができたのです。
また、エンジンオイルがほとんどなくても走れるというのも伝説のひとつでしょう。カブはオイルポインプを採用していて、高回転でもエンジンを冷却・潤滑ができるようになっています。
そのため、エンジンオイルが100ccしかない状態でも走れるようにできています。

機械なので当然壊れます

カブのエンジンが頑丈ですが、メンテナンスをまったくしないと当然ながら壊れてしまいます。
プラグにすすがつくときちんと走れなくなるので、こまめにメンテしましょう。
チェーンもカバーに覆われているためかメンテナンスされていないパターンが多く、伸びきっている車両も多く見られます。
動くからといって、メンテナンスしないのはNGです。走行中、急に止まってしまう事態になりかねません。
修理しようとするとカブがもう一台買えるくらいの修理費になることもありえます。

すぐにでもできるメンテナンス

定期的なエンジンオイルの交換やタイヤの空気圧チェックは自分でできるようにしたいですね。
チェーンについては伸びによるたるみに注意。放置していると摩擦でチェーンカバーが避けるなんてことも。チェック用の窓がついていますので、こちらも定期的にチェックしましょう。
気づきにくいのがタイヤのスポークが折れていること。真ん中から折れていたら、わかりやすいですが、つなぎ目や根元で折れていると見落としてしまいます。
チェック方法はスパナで軽くたたくとわかりやすいです。

頑丈なカブですが、大切に乗ってあげないと性能を発揮できません。
定期的なメンテナンスが非常に重要です。