1971年に生産累計600万台を達成記念として受注生産販売で登場したのがニュースカブです。
受注生産にもかかわらず反響が大きかったため、1972年には正式モデルとなりました。
ニュースカブの仕様
1970年代は高度経済成長に伴い配達部数・エリア拡大により、日本新聞協会と新聞配達省力化委員会要請のもと、誕生したスーパーカブだけあって新聞配達に特化しています。
新聞配達に特化したスーパーカブで、前後左右に50部ずつ収納できる防水のバスケットを搭載。
50cc、70cc、90ccモデルが設定されたセル付きモデルで、最大350部の朝刊が積載可能です。
雨天・早朝でも存在感を示すため、鮮やかなブライトイエローをボディカラーに採用しています。
当時のテストでは350部を配達した場合、配達時間が自転車に比べ30~40分短縮できたそうです。
価格は105,000円で販売されました。
ニュースカブの特徴
リア・ウインカーが荷台に干渉されない位置に設置し、薄暮時、位置が確認しやすいポジションランプなど、新聞配達が安全にできるように配慮されています。
発進・停止が頻繁に起こるため、エンジンをすぐに起動できるようにセル付になっていて、ブレーキの材質も強化。バッテリーも標準車の2倍になっています。
隅々まで新聞配達に特化した仕様が盛り込まれました。
自動遠心クラッチにより停車時、左手がフリーになるので、新聞を左手で郵便受けに入れながら、発進・停止が可能です。
スーパーカブは現在も新聞配達で活躍中
ニュースカブは販売から50年前経過し、今となっては希少なモデルとなっています。
そのため、現在の新聞配達ではスーパーカブが活躍中です。
選ばれる理由は燃費の良さにあります。
そして、新聞配達は雨の日も風の日も雪の日も配達しなければなりません。
スーパーカブならちょっとやそっとで壊れませんから、選ばれ続けるというわけです。
新聞だけではなく、郵便配達や出前配達などでスーパーカブが選ばれるのは納得ですね。