今でも人気のスーパーカブ
日本だけでなく世界でも圧倒的な人気を誇り小型オートバイやスクーター市場そのものを開拓して人のみにしてしまったスーパーカブは人気がありすぎるために色んな方向で大活躍しています。刺繍されたりプリントされて衣類にも顔を出したり、漫画やアニメなどに登場しその作品人気により特別仕様車が登場したりといつの時代も大忙しです。
その中にはレース用に作られていないこのカブを使ってレースをしたいと考える人達によるレースが開かれることもあるのです。今回はこのカブを使ったレース、その中でも過酷な耐久レースについて、見ていきましょう。
日本カブ耐久とは何か
カブを使った耐久レースもいくつかありますが、その中でも有名なのが『全日本カブ耐久レース』でしょう。こちらは近畿スポーツランドで行われる耐久レースで主催者は奈良県生駒市高山町の『はっぴいえんどプロジェクト』さんになります。
開催される耐久レースは50ccにカテゴリーされるホンダとヤマハとスズキのバイクを使って2時間ほど走り続けるレースとなりますが、主催者側が無理しないようにと注意喚起をするレースでもあります。やっぱりレースなのでついつい無茶をしてしまいがちなのですが、必死になったら転倒のリスクもあり危険なのでそこはわきまえて楽しみながれ耐久レースを行うことが目的となるのです。
レギュレーションについて
名前にカブが入っていますが、カブオンリーではありません。先ほどちょっと記載したように50ccでカブ種に該当しているのなら参加可能となっているので、当日のレース会場では様々なカブを見ることができるでしょう。エンジン・キャブノ-マルが求められており、50ccを超えたらアウトなので気をつけましょう。
参加資格は16歳以上で原付免許を取得していればOKなので、気軽に参加できます。また、体重差や性別による違いも出てしまうので、体重と性別と年齢などでハンディポイントも用意されています。また、面白いレギュレーションとして『ミニバイク選手権上位入賞者やそれに匹敵する技量がある人、勝ち負けに拘る人等は参加拒否される場合がある』といった記載があり、楽しむことが目的であることがここからも見えるのです。
マフラーは改造OK
基本的にノーマル状態でのカブで参加することが求められますが、実はマフラーだけは改造が許されているので色んな排気音が聞こえてくるレース会場となります。それでもカブ乗りなら聞き慣れたチェンジやミッションの音があちこちから響き渡るので、GTレースに見慣れた人にとってはほほえましさすら感じてしまうでしょう。それでも結構迫力のあるレースになるので、見応えは十二分にあります。