ヨーロッパテイストを感じるスズキ・セルペットMA

ホンダ・スーパーカブは、そのデザインや操作性、耐久性などから今でも続く超人気モデルです。
そのスーパーカブをリスペクトしたモデルとして、スズキから「セルペットMA」という形で登場しています。

もともとスズキでは、すでに50年代終わりに50ccのモペットを出していて、このジャンルに強いメーカーとなっていました。
そこに、4速のミッションを入れて走行性能を高めています。
また、レッグシールドを大きめにすることで、スーパーカブのような乗り心地の良さと防風性がプラスされています。

このセルペットMAの魅力としては、スズキが好んで搭載している馬蹄デザインのヘッドライトが挙げられます。
レトロな雰囲気が伝わってきて、スズキらしさを感じられます。
また、フューエルタンクをトップチューブに載せていて、他のマシンとは違うフォルムを形作っています。
こうしたモペットらしさはヨーロッパテイストを強く感じさせるもので、デザイン面でも個性を発揮しています。

気軽に乗れるスズキ・バーディー

スズキはセルペットをさらに改良していき、いくつかのモデルを送り出しています。
1973年になると「バーディー」というモデルを販売します。
見た目はさらにスーパーカブっぽくなっていて、シンプルで商用バイクとして使いやすいフォルムが採られています。

「バーディー」という名前からも分かるように、このモデルは小鳥をコンセプトとしているのが特徴で、小鳥のような軽やかな走りができるということを売りにしていました。
確かに、エンジンの排気音の静かさはなかなかすごく、どんなシーンでも気軽に乗り出せるのが魅力でした。

その後ギアペダルの位置が改良されるなどして、10年後の1983年に次のモデルが登場します。
従来のバーディーでは、シフトダウンをする時にペダルが他のパーツに当たってしまうという問題を抱えていました。
そこで、よりスムーズな操作ができるようにすると共に、エンジンを4ストロークタイプにしたモデルも追加販売しています。

走りやすさが特徴のヤマハ・モペットMJ2

ヤマハもモペットタイプを早くから開発していて、「MF1」というモデルをすでに1960年には発売しています。
このモデルの次世代機である「MJ2」はスーパーカブを色濃く感じさせるデザインとなっていて、初代とはだいぶテイストが変わっています。
MJ2は見た目も走行基本性能もスーパーカブに近く、幅広いシーンで乗りやすい作りとなっています。

また、ヤマハはこのモデルから自動遠心クラッチを搭載するようになっています。
それによりスムーズなギアチェンジができるようになっていますし、ライダーの負担も減っています。
走りやすさが際立つモデルで、幅広い層に支持されています。