上野を巡る旅

カブは小さくてスタイリッシュなのが魅力ですが、排気量が少ないゆえに走れない道路もたくさんあります。私の地元・神奈川県小田原市にも有名なツーリングスポットがすぐに行ける距離にあるのですが、なんせ有料道路なので、カブは走れません…。
そのため、ツーリングスポットとして狙うのは、車や中型・大型バイクでは走りづらい街や道路。今日は東京上野の街を巡ったことについてご紹介します。

旧岩崎邸庭園

私の地元は神奈川県小田原市なので、カブで東京の地を巡ることは多くありません。そんな自分が上野を選んだ理由は、趣あるスポットや上野の歴史を味わえる場所が多いからです。せっかくなので、まずは「旧岩崎邸庭園」に行ってみました。

木造2階建て＋地下室付きの大きな洋館を設計したのは、イギリスの建築家であるジョサイア・コンドル。広大な敷地の中に、洋館・和館・撞球室の3棟が建っています。洋館のほうは、17世紀当時のイギリスで主流となったジャコビアン様式。力強い重厚感が特徴で、家具に細工が施されています。

建物そのものも素敵なのですが、季節ごとに美しい顔を見せる庭園も大きな魅力です。春には見事な桜が咲き、秋には歴史的建築をバックに紅葉が見られます。見どころは馬車道から見る大イチョウ。目を見張るほど、綺麗に色づいた葉は訪れる人の目を惹きつけます。

東京都美術館

名前は知っていましたが、訪れるのは初めてでした。上野公園の中にある都立美術館で、日本で初めて公開制美術図書室の運用を始めたそうです。素敵な外観が出迎えてくれるので、館内へ入るのに少し時間を要しました。レンガのように見えるタイルの外壁をはじめ、屋外には彫刻作品が複数展示されているので、それを見るだけでも楽しかったです。

国内外の美術品を楽しめる展覧会や企画展などが数多く開催されているのも、東京都美術館ならではの特権。私が訪れた時は、日本の三大浮世絵コレクションが拝める展覧会が開催されていました。当時の人々の暮らしが描かれている浮世絵を、一枚ずつじっくり鑑賞。こんな近くでみるチャンスはめったにないので目に焼き付けました。

あんみつ　みはし

上野を訪れたのは夏だったので、冷たいものが食べたいと思い、「あんみつ　みはし」さんへ。期間限定のメニューにも心惹かれましたが、人気メニューであるクリームあんみつを選択。北海道の十勝地方の小豆のみを使用した餡子はほどよい甘さです。クリームも思ったよりさっぱりしているので最後まで飽きずに食べられます。何より驚いたのがお品書きの多さ。アイスやかき氷をはじめ、お雑煮やおでんもあるとのこと。色々な物を食べてみたいので、次回は妻や息子と一緒に訪れてみます。