カブの勢いはとどまることを知りません。90年代以降もホンダは画期的なバイクを次々と生み出します。今回は私の好きなクロスカブも含めた歴代のカブをご紹介します。
1997年・リトルカブ
スーパーカブよりやや小さめに作られたリトルカブは、小回りのきくオシャレなバイクです。スーパーカブ50とリトルカブ50の見た目はほぼ変わりませんが、大きく異なるのがタイヤのサイズです。スーパーカブは前後17インチのサイズに対し、リトルカブは前後14インチのタイヤが採用されました。小型のタイヤを採用した理由は、足つきの良さを高めるためです。取り回しやすさとパンクに強いタフアップチューブも装備した結果、レトロなカッコ良さを求める若者をはじめ、これまでバイクに乗ったことがない新規ユーザーの心もつかみました。
2013年 クロスカブ110
1980年に輸出仕様として販売された「CT110」をベースに、オフロードスタイルを取り入れたモデルです。がっちりとしたヘッドライト周りと幅広のハンドルを装備。走行性能を向上させるために、リヤブレーキのドラム径を拡大する手法が取られていました。ファイティングレッドとパールコーンイエローの車体は、どちらも目を惹きつけるカラーです。
2018年にモデルチェンジしたクロスカブ110は、軽快な乗り心地を生み出すため、レッグシールドを廃止。ボディー両サイドに取り外し可能なサイドカバーを装備し、静粛性とタフネス性に優れた空冷・4ストローク・単気筒エンジンを採用しました。イエローとレッドに加え、シックなカムフラージュグリーンが登場。ツーリングに最適なバイクとして愛されています。
2018年・クロスカブ50
2018年2月、クロスカブ110と共に生まれたのがクロスカブ50です。前後14インチのタイヤや足着き性を重視した薄めのシートを採用しているので、リトルカブを彷彿させるモデルでもあります。軽快な走りと小回りのききやすさが特徴。ボディのデザイン性や乗りやすさを兼ね備えたモデルの一つです。
かくいう私も、以前、ヘッドライトやハンドルなどをカスタムしたクロスカブ50に乗っていました。足つきが良いのでバイク初心者の方にもおすすめです。その50をワケあって手放す際、純正の部品でないカスタムバイクでも買取ってくれるお店にお願いをしました(バイク買取専門店バイクワン)。あのカスタムしたカブを誰かが喜んで乗ってくれていたら嬉しいです。
2020年・ハンターカブCT125
1981年に発売されたハンターカブ・CT110の復刻版として世に生み出された「CT125」。2019年の東京モーターショーに出展された際は、そのスタイリッシュなデザインに私自身も心奪われました。以前の機能的なスタイルはそのままで、現代の生活に溶け込んだ装備が採用されています。最大の特徴ともいえるアップマフラーにはプロテクターが施され、ホコリなどの吸入を抑えるハイマウント吸気ダクトも採用。アップハンドルが装備されているので、リラックス&快適な乗り心地を約束してくれます。他のモデルに比べ値段が張るので少し手が出ませんが、いつか必ず愛用したい1台です。