ホンダの名前を世に知らしめた「初代スーパーカブC100」の発表から、ホンダは数々の名車を生み出しました。今回はC100以降に発売されたモデルをご紹介します。
1962年・スーパーカブ CA100
スーパーカブC100を生み出したホンダは、1959年、アメリカで市場を広げるため、アメリカン・ホンダを設立します。
ですが、当時のアメリカ人が持つバイクのイメージは、さほど良いものではありませんでした。そのイメージを払拭するために生まれたのが、CA100です。「気軽に利用できる乗り物」として、親子や主婦、若いカップル(ナイセストピープル)に向けた広告は、反響を呼びました。ホンダ50との名称で販売された輸出仕様は、50ccでも二人乗りができるタンデム仕様。かつタンデムステップも採用されています。
1966年・スーパーカブC50
スーパーカブC50の大きな特徴は、耐久性と静かさを兼ね備えたSOHCのニューエンジンへ変わったことです。このエンジンは、まず1964年12月に発売されたC65に搭載されました。ボディはC100系と同様で、エンジンだけが変更される独特な手法は、売上が思うように伸びなかった場合に備えての保険でしょう。1966年、新型エンジンの生産が波に乗ってきたことで、SOHCエンジンでフルモデルチェンジが行われました。
1981年・スーパーカブ50
これまでのカブのボディは、排気量やグレードによって異なるものでした。しかし、1981年に登場したスーパーカブ50から、全社共通の新型となり、車種名からCが無くなることに。泥はねを防ぐ大きめのレッグシールドをはじめ、丸みを帯びたヘッドライト、クラッチ操作不要のミッションなど、魅力的な部分は多々あります。最大のポイントは、リッター105kmという燃焼消費率。耐久性に優れたボディと高燃費を実現したエンジンを搭載した画期的なバイクでした。同年には、スーパーカブ50DX、70DX、90DXも販売。70DXと90DXにはタンデムステップが採用されています。
1981年・CT110
「CT50」の復刻版として世に出たCT110。通称「ハンターカブ」として国内で名を広めました。パワフルなエンジンを搭載しているので、CT系シリーズにおいて最大の排気量を誇るのが大きな魅力。真っ赤なボディはもとより、ハンターカブならではのプロテクター付きアップマフラーは、今見てもスタイリッシュでカッコ良いものです。その他にはエンジンガード、大型のリヤキャリアといった装備で構成されています。