歴史あるスーパーカブのモデルチェンジ
長い歴史があるスーパーカブはモデルチェンジも幾度か行われておりますが、そのたびにとても話題になります。特に、世界生産累計台数1億台達成記念で作られた特別仕様のモデルも話題になりましたが、そんな話題で1色になった2017年の東京モーターショーで参考出品されたモデルに型式名『8BJ-JA58』の『C125』が存在していたのです。
その後、2018年にタイホンダ・マニュファクチュアリングカンパニー・リミテッドが製造して発売されることになる排気量124 ccのこのカブは登場する前から話題になり、日本で売られるようになった時にはどのような性能なのかもネット上で語り合う人が続出しました。
C125の特徴
モンキー125やグロムの同型である124㏄空冷SOHC2バルブ単気筒エンジンを搭載したC125は細かい部分でも色々と異なっていますが、最大の特徴となっている部分はやはり低回転域でも太いトルクが発生することでしょう。そのため、ちょっとした山道や峠道の上りでも苦にすることなく加速していきます。
また、1速あたりの守備範囲が広く最大トルクの発生回転が5000回転から6250回転に変わっていることも大きいでしょう。比較対象になる事が多いモンキー125とグロムはマニュアル5速のミッションになっていますが、こちらは自動遠心クラッチ4速なのです。そこを心配する声もありましたが、乗っている人達からするとむしろギアチェンジの回数が減ったので載りやすいといった声が上がっており高評価を得ています。
C110を持っているとどうしてもそちらと比較してしまいますが、やはりC125の方がエンジンが大きいだけあって車体も大きくなります。しかし、大きくなっても扱いにくいサイズにはなっていないので、むしろ操作性の向上を踏まえると良好な仕上がりになっていると言えるでしょう。
ディテールについて
ディテールは初代のモデルC100をモチーフにしているために、いつものカブを彷彿とさせられる上がりになっていますが、最新技術の結晶になっているため操作性や視認性も向上している仕上がりになっています。それでも、ヘッドライトの位置やカモメ型になっているハンドルはまさにC100の姿と被りますので見た瞬間に懐かしさを感じることでしょう。
スペックはどうなのか
公式から発表されているスペックを見ていきましょう。全長×全幅×前高は1915×720×1000mmになっています。最低地上高は125mmでシート高は780mmです。重さは110kgで60km/hの2名乗車時における燃料消費率は70.0km/Lとなっています。これだけ見るとサイズ的にもそこまで大きく感じませんし、燃費もなかなかに優れている性能を示していると感じます。
圧縮比は10.0で最大トルクは10[1.0]/6250(N・m[kgf・m]/rpm)となっています。125ccクラスのカブなので全体的にパワーアップしていることが数値からも見て取れるでしょう。